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9653円
カートに入れる
内容量:280ml
公式ホームページの方が体裁が良くて見やすいのでそちらもぜひご確認下さい。
動画がございますのでご参考にしてください。
切子工房 箴光(しんこう)ホームページURL:
独立切子士 斉藤光が手掛ける「本物」の切子。
創業100年以上を誇る江戸切子の工房で秘伝の手磨きの技術を体得し、生産性や採算が悪いことを考慮しても伝統を大切にし、本物の切子をユーザーに届けたいということで、当工房も手磨きの技術を大切に考えております。
デパートなどの仲介業者を挟んでいないので、値段についても相当には安いはずです。
様々な業者と打ち合わせして選定した三重県産の上質な木を使った木箱に焼き印を押したものに製品を梱包させて頂きます。
写真もあるので参考にして頂けると幸いです。
製品説明
ロックグラスの第四弾のデザインとして製作に取り掛かりました。
初期構想では縦線を上からと下から交互に入れる安価なデザインのカットを考えておりましたが、線を徐々に広げていくデザインというのを閃いて、それがベースになっています。
この時のイメージは雲間から光が差し込んで広がっていく感じを表現したいと思いました。
ベースは上の線が広がっているデザインなので、製品名は「降光(こうこう)ロックグラス」と名付けました。
全体を32等分にし、隣の線に行くごとに傾きを減らして、
・X=0
・Y=4X
・Y=3X
・Y=2X
・Y=X
・Y=1/2X
と試作で削ってみました。
結果は下部のところがごちゃごちゃになってしまいました。
それもそのはず、各線の角度が微妙に違うので、同じ交点を通りづらく、各々の線がごちゃごちゃに各線の上を通過するという状態でした。
これではデザインとして破綻していますが、各線をだんだんと角度をつけるという発想は面白いのに根本からデザインを放棄しないといけないということになります。
これをどうにかしてきれいに見せられないかをよく考えました。
上の写真の試作品をずっと眺めていると、
「割ときれいに他の線と交差する線」と
「他の線に綺麗に交差しない線」が存在することがわかりました。
そこで、割ときれいに他の線と交差している線を先行して削り、他の線に綺麗に交差しない線を調整して綺麗に見せるようにしようと思いました。
割ときれいに他の線と交差する線がどれなのかきっちり洗い出して、さらに全ての線のカットの順番も考慮しないときれいにカット出来ません。
この時点で頭の中がパンクして「このデザイン無理だぁ~!」と言って思わず地面に大の字で寝転んでノックアウトされました。
やっぱりこのデザインを諦めようかと思いましたが、紙に色々書き出して、自分なりに頭の中を整理しました。
それで、このメモに従って頭を整理しながらカットしたのがこの製品です。
試作のごちゃごちゃだった線がどれもピタッとうまく収まって、きれいにまとまってとても良いデザインとなりました。
底は16等分されておりますが、12本の線はそのまま側面のカットに連結しています。
底の線と側面の線が連結すると、上から覗いた時にデザインの一体感が感じられ、底と側面のデザインを分離して考えた切子より圧倒的な美しさを感じます。
美しい良いデザインの切子は
・見た瞬間どういう構造で成り立っているか理解できないもの
・全体が一体となって構成されているもの
の要件があると私は考えております。
実は降光ロックグラスはそれを満たしているデザインで傑作と言えるでしょう。
当工房の切子はユニークでバラエティに富んだ面白いデザインを多数掲載しておりますが、その中でもトップクラスの出来でしょう。
それにも関わらず値段は他のロックグラスの作品より抑えることに成功しておりますので、ご検討頂ければと思います。
当工房の切子は江戸切子の伝統的な手法である「手磨き」というガラスの強度が保たれて高品質に仕上がる技術を用いて磨いています。
一方、世の中には「酸磨き」という酸にガラスを浸けてガラス全体をボロボロに溶かしながら磨くものもございます。
酸磨きのものは傷が付きやすく、色が落ちる可能性があるなどのデメリットがありますが、工数を抑えて値段を安く販売できて売れ行きがよくなるので、多くの工房や作家が酸磨きを行っております。
当工房の切子はカット面を1本ずつ研磨して磨いておりますので、ガラス本来の強度は失われておらず、洗剤やたわしでゴシゴシ洗って頂いても構い